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高木基金事務局 菅波 完 9月3日(土)の高木仁三郎メモリアル「市民科学のこれから」は、92名の 参加で、無事終了いたしました。 「Jinzaburo Takagi and Citizen Science」と題した今回の記念講演の 冒頭で、フランク・フォン・ヒッペル教授は、初めて仁三郎さんと出会っ た頃を振り返り、当時の日本の原子力産業側が、仁三郎さんを極度に警戒 し、発言の場すら与えようとしない状況のなかで、仁三郎さんが問題提起 を続けて来たことを紹介しました。 その上で、「科学研究の成果や論文は、必ず peer review (同分野の専 門家による査読)が行われ、それを経て初めて成果が認められるが、科学 研究に限らず、公共政策についても、本来、peer review が必要であり、 それを担うのが市民科学だ。」と述べられました。 ここでの peer review は、研究論文等の「査読」にとどまらず、科学 技術や公共政策についての、独立した立場からの「対抗評価」とでも訳す べきでしょうか。市民科学の役割を端的に示す重要なキーワードを示して 頂いたと思います。 また、アンデルセン童話の「裸の王様」の例を挙げ、大人の言葉に惑わ されず、自分の目で見たものを信じて、「王様は裸だ」と声を上げた子供 も「市民科学者」であると話されましたが、これも非常にわかりやすく印 象的でした。 フォン・ヒッペル教授のお話しは、市民科学に関わるものから、核問題、 使用済核燃料の再処理の問題など、具体的な論点に展開されましたが、詳 しくは、別途、講演録を作成し、みなさんに報告する予定です。 この講演の後は、マイケル・シュナイダー、松崎早苗、山口幸夫、七澤 潔の四氏からそれぞれコメントを受け、参加者を交えたディスカッション を行いました。ディスカッションでは、高木基金の助成を受けた方からも 発言をしていただきました。 今回の集いは、「市民科学とは何か」という答えを求める場ではなく、 「私たちが、どのように市民科学を目指していくか」という、「これから」 に向けた議論となるよう企画したものでしたが、コメンテーターの方々や、 ディスカッションで発言した方、みなさんが、非常に熱い思いを抱いて、 この場に参加してくださったことをひしひしと感じました。 事務局として関わった私自身も、本当に身の引き締まる思いでしたが、 参加してくださったみなさまにも、きっと「これから」につながるものが 残ったのではないかと思っているところです。 ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。 |
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高木仁三郎が、2000年10月に62才の生涯を終えてから、5年になろうとしています。 ご承知のように高木仁三郎は、原子力資料情報室を主宰し、脱原発社会実現のために全力を尽く しましたが、彼は市民の手による科学・技術の監視・評価システムの創造に力をそそぎ、核や原子 力の問題にとどまらず、現代科学のあり方そのものを問い直し、平和で持続可能な地球をめざす、 もうひとつの科学を模索してきました。 しかし、仁三郎の没後、21世紀の社会を見渡せば、日本国内のみならず、政治や行政、経済界の リーダーたちはますます論理性、合理性、倫理性を低下させ、好戦的になっているように思えてな りません。現実の世界は、平和で持続可能な社会とは正反対の方向へ向かい、非寛容、相互不信の 監視社会、情報管理社会へと急速に向かいつつあるのではとの危惧はつのります。 今回、仁三郎とも親交が長く、Citizen Science(市民科学)を提唱し、実践してきたフランク・ フォン・ヒッペル教授を招き、講演と討論の集いを企画しました。 この集いが「市民科学とは何か」といった議論をこえ、この現実の社会状況のなかで、私たちが、 どのような社会、どのような未来をめざすかを視野に入れ、「市民科学のこれから」を考え、深め る端緒になればと願っております。たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。 主催者の一人として 高木仁三郎市民科学基金 事務局長 高木 久仁子
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| ■日 時 | 2005年9月3日(土)14:00〜17:00 <開場 13:30> |
| ■場 所 | カタログハウス・セミナーホール 東京都渋谷区代々木2−12−2 (JR新宿駅南口より徒歩約8分) |
| ■参加費 | 無 料 ・・・・ 会場でのカンパにご協力いただければ幸いです |
| ■申込み | お名前とご連絡先を明記の上、下記までお申し込み下さい。 ・・・・ 当日参加も可能ですが、極力事前のお申し込みをお願いします。 。 E-mail: info@takagifund.org Fax 020-4665-3293 |
| ■共催 | 原子力資料情報室・高木学校・高木仁三郎市民科学基金 |
| ■会場案内図 | ![]() |