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助成応募の方法

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2025年度(第24期)国内向け助成募集のおしらせ




高木基金 2025年度(第24期)国内枠募集要項 





 高木仁三郎市民科学基金(高木基金)は、生涯をかけて核・原子力問題の批判的な研究に取り組むとともに、脱原発の運動に力を尽くし、2000年10月に死去した「市民科学者」、高木仁三郎の遺志により設立されました。
 高木仁三郎は、自分の遺産を元に基金を設立し、趣旨に共鳴する多くの人から寄付を募って、次の時代の「市民科学者」を育成・支援してほしいとの遺言を残しました。
 高木基金は、2001年度から「市民科学」を志す個人やグループへの公募助成に取り組んできました。2023年度までの助成件数は472件、助成累計金額は2億5000万円を超えました。
 これまでに助成してきた研究テーマは、核・原子力に関わるもの、化学物質による環境汚染・健康被害、大規模開発事業による自然破壊の問題など、多岐にわたります。(具体的な助成の事例は、こちらからご覧ください。)
 さらに、私たちは、産業や経済のグローバル化にともなう領土や資源をめぐる紛争や、先端科学技術・研究の軍事利用をどのように規制するかといった困難な課題にも直面しています。持続可能で平和な社会を実現していくために、私たち一人ひとりが問題の現場で学び、専門性を高めるとともに、社会的な議論を深める中で課題の解決を目指していくことが「市民科学」の役割だと高木基金は考えます。
 困難な課題に直面しながらも、あきらめではなく「希望」を胸に、未来を切り拓こうとする次の世代の「市民科学者」を育成、支援することが、高木仁三郎の遺志であり、高木基金の目的です。多くの方からの意欲的な応募を期待しています。





高木基金 2025年度(第24期)国内枠助成 募集要項

助成予算・助成対象者
助成予算の総額 助成上限金額(1件につき)
400万円 100万円
・ グループ・団体での応募の場合、法人格の制限はありません。任意団体や一般の市民グループも助成の対象となります。
・ 大学や研究機関などに所属する方からの応募も受け付けますが、選考に際しては、研究費の獲得が難しい課題であるかを考慮します。
・ 若い世代の方からの応募については、将来にわたり「市民科学」を実践していこうとする意欲と姿勢を重視します。
「市民科学」の考え方と助成のテーマ性・助成選考の視点
・ 近年、「市民科学」という言葉は幅広い意味で使われており、市民参加による環境・社会調査などを一般的に「市民科学」と称することもあるようですが、高木基金の考える「市民科学」は、より明確な問題意識に基づいています。高木基金は、現代の科学技術や公共政策が、市民社会や地球環境の脅威となっているような問題について、市民と不安を共有し、行政や企業の利害とは独立の立場から、批判的に検証することを通じて、問題の解明を試み、解決への道筋を探るような取り組みを「市民科学」と位置づけ、この考え方に沿う調査研究を助成対象とします。
・ 現代の科学技術や公共政策の選択が、限られた地球資源の浪費・喪失や気候危機、汚染物質の排出などにより、将来の世代に大きな負担をもたらすという世代間倫理の視点を重視します。
・「市民科学」の考え方に基づくものであれば、調査研究のテーマは限定しません。
・まだ社会的に注目されていない問題について、問題そのものを浮き彫りにするような応募を歓迎します。
・『市民科学者として生きる』(岩波新書)などの著作を読み、高木仁三郎の目指した「市民科学」への理解を深めた上で応募してください。過去の助成実績についても、高木基金のウェブサイトに掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
助成対象期間
・ 原則として、助成の決定通知後に実施される調査研究で、1年を超えない期間とします。
・ 申込時に、開始時期と終了時期を明記してください。
・ 申込後、助成の決定通知までに、最大2ヶ月程度の期間を要します。
・ 助成選考は1年ごとに行います。長期的な計画に基づいて調査研究を実施する場合は、今回の助成の対象となる期間の調査研究計画とともに、全体の計画を示してください。
申込み方法
助成申込書のファイルをダウンロードし、必要事項を入力の上、 info@takagifund.org 宛にメールの添付ファイルで送信してください。
(送信後、1週間以内に受付の連絡がない場合、事務局までお問合せください。)
募集期間
・ 2025年9月12日(金)以降、2026年1月31日(土)まで、随時応募を受け付けます。
事前相談
・ 初めての応募の方や、これまでに助成を受けていないテーマに取り組まれる方の場合、正式の応募前に、事務局に事前相談をしていただくことをおすすめいたします。
事前相談シートのファイルをダウンロードし、info@takagifund.org 宛にメールの添付ファイルで送信してください。
選考のながれ
・ 申込書を受け付けた後、高木基金の選考委員会・理事会で書類選考を行います。最大2ヶ月程度で、選考結果をお伝えいたします。
 (2ヶ月以内に結果の連絡がない場合、事務局までお問合せください。)
・ 選考の状況に応じて、対面またはオンライン等で、高木基金役員・事務局との面談をお願いする場合があります。日程は個別に調整します。
助成決定後のながれ
・ 助成決定の後、合意書を取り交わし、助成金を高木基金より振り込みます。
・ 助成期間の半分が過ぎたところで、中間報告の提出をお願いします。
・ 助成期間が終了した後に、完了報告・会計報告等を提出いただきます。
・ 従来は「成果発表会」として、それぞれの年度ごとの助成先のみなさまに口頭での報告をお願いしておりました。今年度は、従来のような形で「成果発表会」を開催するかどうかは未定ですが、何らかの形で一般の方々に向けた、口頭での発表の機会を設ける予定です。

高木基金の助成金は、活動の趣旨に賛同して下さる一般市民からの会費や寄付に支えられています。助成先となったみなさんには、調査研究活動を通じて、高木基金の理解者・支援者を広げていく活動にもご協力をお願いいたします。