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東海第二原発廃炉にむけての活動



グループ名 リリウムの会 研究成果発表会配布資料[pdf]
研究成果発表会配布資料[pdf]
代表者氏名 岡本 孝枝 さん
URL http://blogs.yahoo.co.jp/liliumnokai
助成金額 40万円

映画「フタバから遠く離れて」上映会で行われた「福島と東海村を繋ぐトーク」の様子。写真左より、舩橋淳氏(映画監督)、井戸川克隆氏(前双葉町長)、菅本章二氏(双葉町出身)。

東海村“核のゴミ”MAP

山田村長に日本原電との覚書締結中止を申し入れ(2014年3月3日)

研究の概要

2012年12月の助成申込書から
 私たちは東海村に住むごく普通の主婦や住民ですが、3.11震災後に原発を取り巻く真実に気付き、安心して住み続けられる故郷を未来に残すために、東海第二原発の廃炉に向けて活動しています。  活動内容としては、原子力開発機構(JAEA)労組の岩井委員長の村民向け講演会を企画したり、近隣市町村の主婦グループと協力して、鎌仲ひとみ監督作品の『ミツバチの羽音と地球の回転』や『内部被ばくを生き抜く』という原子力問題を扱った映画を自主上映したりしています。こうした活動を通して、常にどうしたら原発立地自治体が原発依存から抜け出られるかを模索しています。  その一環として、地元商工会の有志が集まる会への参加をはじめ、行政にも意識を向けて村議会議員との面談、議会傍聴などの行動も積極的にしています。2013年9月の東海村長選挙に向けて、再稼働に反対する候補者を支えて活動していく予定です。  その他、村民がもっと原発の危険性にも関心を向けてほしいとの考えから、村民があまり知らない事実などを分かりやすい形で表現したチラシ配布活動もしています。機関紙「リリウム通信」は、年に5回ポスティングを行う予定です。また、臨界事故を起こしたJCOが、敷地内に低レベル放射性廃棄物の焼却炉設置計画をしている問題に対して、計画を凍結させる方向で申し入れをし、JCOや村の原子力安全対策課と交渉を行う予定です。

中間報告

2013年10月の中間報告から
 私たちの活動の目的は東海第二原発を廃炉にすることです。東海第二原発の再稼働問題は、村議会が付託した原子力問題調査特別委員会(原特委)で審議中でしたが、遅々として進まず、推進派は5月14日に数の力で再稼働反対などの請願を不採択にしようと動いていました。そこでリリウムの会は、他団体と協力して、4月末に村議20名全員に向けて、明確な意思表示を求めた公開質問状を出し、その回答を村内全戸に配布しました。(9名は回答を示しませんでした。)  4月にはミニ村政懇談会を開き、村役場の原子力問題の担当課と話し合い、直接要望を伝えました。6月には映画「フタバから遠く離れて」の上映会を、7月には長谷川健一氏の講演会と写真展を他のグループと共同開催しました。これらのイベントを通して村民へのアピールを続けています。原発事故の記憶が薄れるとともに、村民の問題意識が弱くなっていくことを危惧しています。また、低レベル放射性廃棄物焼却施設を建設する計画を打ち出しているJCOにも危機管理に関する要望等を伝え、話し合いを継続しています。  最近の活動の大きな目標を、9月の村長選挙への村上達也氏の再出馬要請としていましたが、紆余曲折を経て出馬は果たせずに終わりました。今は山田新村長と前向きに対話を重ね、村上村政の時と同様に繋がり合っていきたいと思っています。また、引き続き脱原発活動を続ける村上前村長とも連携し、住民を巻き込みながら、いかにして活動を拡げていけるかを大きな課題と捉えています。

結果・成果

完了報告・研究成果発表会資料より
 リリウムの会は、茨城県東海村に住むごく普通の主婦たちが、2012 年3 月の村議会に、東海第二原発を再稼働させないことを求めた請願書を提出したことをきっかけに発足しました。この請願は、村議会の原子力問題調査特別委員会で1年余にわたって審議された結果、不採択となりました。  その請願が不採択になったすぐあと、リリウムの会は2013年5月に再び請願書を出しました。今度は、過酷事故が起こった時の避難計画や賠償責任等を明確にしない限りは、再稼働を認めない、という内容の請願です。東海村でも避難計画の策定を進めていますが、もちろん実効性のある避難計画などつくれるはずがありません。この請願の審議は時間がかかるものと思われます。  東海村の住民は原発反対の声をあげにくい環境の中で生活しています。私たちは、正確な情報を得れば正しい判断に結びつくという思いから、まず、現状の把握を重視しました。自分たちがどのような環境のもとに暮らしているのかを自覚する方法として、村内の核のゴミ、使用済み核燃料の保管状況を地図にして広く公開しました。「“核のゴミ”MAP」です。このマップを作成したことにより、東海村内はもちろん、村外のイベントにも貸し出す機会が多く、改めて東海村の抱えている問題について共有することができました。  また、映画『フタバから遠く離れて』の上映会および「井戸川克隆前双葉町長と舩橋淳監督講演」、映画『ひろしま』の上映会および「肥田舜太郎氏・堀潤氏の講演会」など、多くの講演会やイベントを催しました。  村政懇談会への参加、村上前村長、山田村長との面談、村会議員や県議会議員との面談、村議会・原子力問題調査特別委員会や県議会傍聴等、行政とのつながりも重視しています。  2014年5月20日には日本原電が、東海第二原発の適合性審査を申請しました。首長たちが適合性審査申請を容認するという動きを察知したあと、リリウムの会では、周辺の市民グループと手分けして周辺11自治体の首長たちと面会し、申請を容認しないように申し入れをしたり、公開質問状を送り、首長たちから回答をもらい公開したりしました。

その他/備考


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