高木仁三郎市民科学基金 研修の概要 (2003年度実施分)


   氏名:永瀬ライマー桂子さん
研修テーマ:人体へのマイクロ波照射と、
そのもたらす影響に関する認識の変化に
関する社会史的研究
 助成金額: 50万円

研修の概要:2002年12月の助成申込書から
研修の成果:2004年4月の完了報告から


研修の概要 : 2002年12月の助成申込書から

近年、携帯電話が急速に普及しているが、それに利用されるマイクロ波の人体への有害性を指摘する疫学研究や実験は、メカニズムが完全に解明されていないという理由から考慮されていない。現実に電磁波過敏症に苦しむ人々がいる以上、マイクロ波がもたらし得る悪影響から市民、特に子供を守ることが早急に必要である。

この研究では、マイクロ波が人体に及ぼす影響に関する認識の歴史的変化と同時に、未知の科学技術リスクへの対処法に関する思想の変化を分析する。

それらを通じて、歴史的認識を踏まえた新たな予防思想を提案するとともに、市民に対しても、科学技術の進歩に従って、安全性に対する概念は必ずしも進歩するわけではないこと、そして許容基準値は業界の意向を強く反映するものであり、市民の健康を十分に守れない場合があることを明示する。

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研修の成果:2004年4月の完了報告から
◆ 研修の概況PDF 352KB ◆ 会計報告 PDF 43KB
◆ 研究レポート
人々はマイクロ波と、どうつきあってきたか PDF 1,440KB
<助成報告集Vol.2,2005掲載>


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