高木仁三郎市民科学基金 助成研究の概要 (2007-08年度実施分)


グループ名:「長野県廃棄物問題白書」刊行委員会
代表者氏名:関口 鉄夫さん
研究テーマ:「長野県廃棄物問題白書」の編集と出版
 助成金額:20万円

研究の概要:2007年12月の助成申込書から
 途中経過:2008年 9月の中間報告から

研究の概要 : 2007年12月の助成申込書から

長野県廃棄物問題研究会は1995年から10年以上にわたって、廃棄物処理施設をめぐるさまざまな問題に取り組み、それを抱える地域住民の交流の場として、それぞれの住民運動の理念や方法を尊重しながら、必要な情報の提供・調査への協力などの活動をしてきました。

研究会が関わった地域紛争は長野県内だけでも150ヶ所をこえ、旭川から宮古島まで全国の多くの住民運動との情報交換・協力へと発展しました。

この10年の長野県廃棄物問題研究会の活動と調査・研究の記録、住民の取り組みの成果と問題点を「長野県廃棄物問題白書」として発刊したいと考え、白書刊行委員会を設置し、編集を進めています。

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 途中経過:2008年9月の中間報告から

廃棄物処理施設の計画や操業をめぐる県内各地(県外も含む)の住民の取組みを具体的な事例に沿って「廃棄物問題白書」としてまとめ出版する。

★ 事業や事業計画に関する情報の収集、廃棄物処理施設の立地環境・被害調査など「住民のできる調査」を具体的な実践を通して紹介する、

★ 地域の合意形成のとりくみ、事業者や行政との交渉、運動の財政の確立、調停や裁判の選択と維持など「運動の形」について具体的な実践を通して紹介する、 ことを柱とした。

そのほかに「悪しき」リサイクルの破綻、公共関与の欺瞞、技術の目的と限界、わが国の制度上の問題についても、具体的な事例に沿って問題点を提起する。

住民自身の運動を通して廃棄物問題を考えることのできる本となれば幸いである。 現在は、出版社と相談しながら、原稿の整理・修正、図版・写真等の整理と修正に取り組んでいる。

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