高木仁三郎市民科学基金
 
調査研究助成・研修助成の募集について


高木基金は、2000年に亡くなった高木仁三郎の遺志に基づき、「市民科学者」を志す市民やグループへの助成を行います。

高木仁三郎は、核の軍事利用、平和利用に共に反対し、核のない世界をめざし、科学を人間の手に取り戻したいと、生涯をかけて脱原発と「市民科学」に力を 尽くし、その後進の育成を高木基金に託したのです。

「市民科学」は、現代の科学技術が、市民の生命や安全、地球環境を脅かすに至っているとの危機感と、既存の科学者や研究者が、このような問題に正面か ら取り組んできたとは言えず、社会的な責任を十分果たしていないという問題意識から出発しています。

さまざまな問題の現場で問題意識を持つ市民が自ら学び、専門性を高め、問題の解明に主体的に取り組むことで、希望の未来を切り拓いていきたいと考えています。

なお、今年度から、「初めての応募の方、あるいは過去に一回、高木基金の助成を受けた方」からの応募と、「過去に高木基金の助成を二回以上受けた方」からの応募とを区別し、それぞれ異なる選考手順によることにしました。

これにより、新しい助成先を積極的に発掘するとともに、過去にも実績のある助成先については、これまでの助成の成果や、今後にむけた計画性などもふまえて助成選考をしていきたいと考えています。

ご不明の点は、遠慮無く事務局にお問い合せ下さい。みなさまからの積極的な応募をお待ちしております。



助成の分類と募集の概要

分類 助成内容 募集総額 募集期間 応募方法
国内の個人・グループへの
調査研究助成
750万円 2008/12/10
受付終了
下記【1】
国内の個人への研修奨励
(研修・留学などへの助成)
150万円 受付終了 ※1 下記【2】
アジアの個人・グループへの
調査研究助成
アジア枠
計200万円
2008/9/30
受付終了

※2
こちらへ(英文)
アジアの個人への研修奨励
(研修・留学などへの助成)


なお、「国内の個人・グループ」とは、国内に居住し、日本語を使用する方を 想定しています。選考の過程で日本語での書類提出・口頭発表等をしていただく都合によるもので、国籍を制限するものではありません。
また、「アジアの個人・グループ」についても国籍等を厳密に制限するものではありませんので、ご不明の場合は、事務局にお問い合わせ下さい。

※1 国内枠の研修奨励については、現在、募集条件の見直しを検討しています。2009年度の募集については、準備が出来次第、このサイトでお知らせします。
※2 アジア枠については、当初、年間を通して応募を受け付けることとしていましたが、2008年度は、9月30日で一旦応募を〆切り、その時点までで選考を行うかたちに変更しました。(その後も応募の相談については随時受け付けます。)



応募方法【1】国内の個人・グループへの調査研究助成

下記の情報は受付終了済みのものですが、基本的な考え方は変わりませんので、
参考までにご覧下さい。次回募集の情報は準備出来次第、 このサイトに掲載します。


対象となる
調査研究

・「市民科学」にふさわしい調査研究や、その調査研究と密接に関係するワークショップ・シンポジウムなどの開催費、調査研究の成果発表や政策提言活動等にかかわる諸費用等を助成するものです。
・市民科学にふさわしいかどうかの考え方は、下記をお読み下さい。

対象者

・助成対象となる個人・グループは、「市民科学」をめざす方であれば、資格等の制限はありません。一般の市民や市民グループも応募の対象となります。
・なお、「初めて応募する方、および過去に一回、高木基金の助成を受けた方」からの応募を「一般応募」、「過去に高木基金の助成を二回以上受けた方」からの応募を「継続応募」とし、助成申込書の書式や、選考の手順を、一部区別していますのでご注意下さい。

助成金額

・1件あたりの金額は、100万円を上限とします。
(注:従来、200万円を上限としていましたが、実際の助成決定額が、ほぼ100万円以下であるため、実情に即して、上限金額を100万円としました。)

助成対象期間

・原則として、2009年4月〜2010年3月の間に実施される調査研究を助成対象とします。

申込み方法

こちらから応募フォームをダウンロードし、必要事項を入力の上、出力した書面を郵送して下さい。同時に入力済みの応募フォームを電子メールで高木基金事務局へ送信して下さい。
・「一般応募」と「継続応募」では、助成申込書が異なりますので、ご注意下さい。

応募期間

・2008年11月1日〜12月10日
・書面での発信(当日消印有効)を基準とします。電子メールのみの発信は認めません。

事前相談制度

・書面での応募前に、希望に応じて事務局が「事前相談」を受け付けます。調査研究の計画段階での相談にも応じますので、積極的にご利用下さい。

選考のながれ

【一般応募】
・選考委員会で書類選考を行い、結果を2009年2月10日頃までに応募者全員に通知します。
・書類選考通過者(応募金額50万円以下の方を除く)には、2009年2月下旬に都内で実施する公開プレゼンテーションに参加し、自らの調査研究計画を発表していただきます。
・公開プレゼンテーションの内容を踏まえて、高木基金の理事会で助成者の最終決定を行い、2009年3月上旬に助成先を発表します。
【継続応募】
・2009年1月中旬までに、事務局によるヒアリングを行います。
・応募書類およびヒアリングをもとに、選考委員会及び理事会で選考を行い、結果を2009年3月上旬までに応募者全員に通知します。(公開プレゼンテーションでの発表はありません。)
・2009年4月頃に都内で調査研究計画の発表会を開催し、その場で発表していただく予定です。詳細は、別途お知らせします。




応募方法【2】国内の個人への研修奨励(研修・留学などへの助成)

下記の情報は受付終了済みのものですが、基本的な考え方は変わりませんので、
参考までにご覧下さい。次回募集の情報は準備出来次第、 このサイトに掲載します。


対象となる
研修

・「市民科学者」としての専門性を高め、実践経験を積むことを目的に、国内外の大学等の教育機関、NGO、調査研究機関などでの研修や、実践的な活動に長期にわたって参加するための旅費・滞在費用等を助成するものです。
・市民科学にふさわしいかどうかの考え方は、下記をお読み下さい。

対象者

・「市民科学」をめざす方であれば、資格等の制限はありません。大学生・大学院生である必要もありません。

助成金額

・1件あたりの金額は、100万円を上限とします。
(注:従来、200万円を上限としていましたが、実際の助成決定額が、ほぼ100万円以下であるため、実情に即して、上限金額を100万円としました。)

助成対象期間

・原則として2009年4月以降に実施される研修等を助成対象とします。

申込み方法

こちらから応募フォームをダウンロードし、必要事項を入力の上、出力した書面を郵送して下さい。
同時に入力済みの応募フォームを電子メールで高木基金事務局へ送信して下さい。

応募期間

・現在、応募受付は行っておりません。
2009年度の募集については、あらためて、このサイトでお知らせします。

事前相談制度

・書面での応募前に、希望に応じて事務局が「事前相談」を受け付けます。研修の計画段階での相談にも応じますので、積極的にご利用下さい。

選考のながれ

・書類選考の上、理事会が面接を行い、助成の可否を決定します。
・書類選考の結果通知及び面接の日程などについては、個別に応募者にお知らせします。




助成対象にふさわしい調査研究・研修とは

高木基金が助成する調査研究・研修は、「市民科学」の実践として、次の要件を満たすことが望まれます。

●市民社会や地球環境の脅威となる科学技術や、それに関わる社会政策の問題点等を追究するもの。
●専門性に裏付けされた想像力と構想力を持ち、調査研究・研修の方法論や実施計画、予算などが合理的であるもの。
●調査研究・研修の成果を、市民社会に還元する方法や、政策転換を求める道筋などを具体的に展望しているもの。
●今回の調査研究・研修のみにとどまらず、将来にわたって「市民科学者」を目指して努力していく意志を持っているもの。


高木基金が助成しない調査研究・研修とは

限られた財源の中で、「市民科学」にふさわしい調査研究・研修を重点的に助成するため、次のような申請は助成対象としない場合がありますのでご注意下さい。

●公的な助成金や企業などからの支援が十分得られると思われる内容・水準のもの
●相当の規模や実績を持ち、独自の資金調達で十分活動ができる団体からのもの
●外部の研究者への委託研究を主体とするもの
●調査研究以外の活動(団体の運営費・人件費など)やキャンペーンを主体とするもの


市民科学とは

「市民科学」の基本的な考え方については、高木基金のめざすものをご覧下さい。
これまでの助成先と研究成果は、こちらに掲載していますので、参考にしてください。
また、高木仁三郎の著作に触れ、理解を深めた上で応募されることを期待します。
(特に、「市民科学者として生きる」(岩波新書)、「市民の科学をめざして」(朝日選書)、「いま自然をどうみるか」(白水社)をお薦めします。)




応募申込み・問い合わせ

高木仁三郎市民科学基金 事務局 (菅波 完)
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-21 戸田ビル4階
TEL 070-5074-5985 FAX  03-3358-7064 
E-mail info@takagifund.org




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