高木仁三郎市民科学基金 助成研究の概要 (2004年度実施分) |
グループ名:カネミ油症被害者支援センター 代表者氏名:石澤 春美さん 研究テーマ:カネミ油症被害者の聞き取り調査:
聞き取り記録集の作成
助成金額:110万円研究の概要:2003年12月の助成申込書から 研究の成果:2005年4月の完了報告から <参考>助成先のウェブサイト: http://blogs.yahoo.co.jp/qzg07170 これまでの助成研究:2003年度実施分 その後の助成研究:2007年度実施分 |
研究の概要 : 2003年12月の助成申込書から | ||||
【背景】 1968年に発生したカネミ油症事件は、カネミ倉庫(北九州市)製造の「カネミライスオイル」にPCBが混入し、それを食べた人々に被害が広がった日本最大の食中毒事件であり、ダイオキシン類(PCDF・コプラナーPCB等)を直接経口により体内に摂取した人類史上初めての事件である。発症から30数年を経過した現在も数々の病気で苦しむ被害者の実情は知られていない。特に年少者を含めて女性特有の症状が多く、子孫への影響も抱えているが、国が設置した全国油症治療研究班によって年に一度行われる油症検診にも、かつて婦人科はなく、異常な症状を抱えたまま死に至った女性も各地に存在していた。これまでの活動を通じて、油症検診への女性医師の派遣、地域の相談員、相談窓口の必要性を訴え、2001年より実施されるようになった。 【経過】 高木基金からの助成は、昨年に続き2回目。今回の助成を受け、長崎五島列島、福岡、広島に計10回の調査を行い、被害者からの聞き取りをすすめた。平行して、日弁連への人権救済申し立て、国会議員への要請、坂口厚生労働大臣との面会などを行った。 【成果】 聞き取りがすすみ、発症から現在までの被害者の状況、現状をまとめ、記録集として出版する準備が整った。 【今後の展望】 まもなく記録集を発行する。食品公害による人権侵害、家族被害による生活苦、病苦などを社会に知らせ未然防止に役立てるとともに、今後とも、ダイオキシンの毒性を伝え、現在我が国に制定されていない毒性化学物質の被曝に対する対策の立法化をめざしていきたい。 | ||||
研究の成果:2005年4月の完了報告から | ||||
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