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「もんじゅ」及び若狭の原子力施設からの放射能放出調査



グループ名 ストップ・ザ・もんじゅ もんじゅ事故時の風と水の流れ[pdf386kb]
もんじゅ事故時の風と水の流れ[pdf386kb]
代表者氏名 池島 芙紀子 さん
URL http://www.page.sannet.ne.jp/stopthemonju/
助成金額 20万円

もんじゅ事故時の風と水の流れ

研究の概要

2009年12月の助成申込書から

1.風向調査

事故時に放射能雲がどこまで流れるか、季節や風向きで、方向や距離がどう変わるか等を調べる。 「もんじゅ」のある白木浜から返信用はがきを付けて風船を飛ばし、拾った人に協力を求める。

2.海流調査

事故時の海洋汚染はどこまで及ぶか、白木浜及び美浜原発のある水晶浜から調査用ハガキ5000枚を流し、どこへ、何日かかって流れ着くのか実状を調査する。

3.海洋汚染の調査と研修

すでに研究されている研究者から実状を学び、新たに白木浜、水晶浜の海草や砂の放射能を測定する。 【 この助成先は、2006年度にも同様のテーマで助成を受けています → 2006年度の助成事例 】

中間報告

2010年10月の中間報告から

1.風向調査

「もんじゅ」事故時に大気中に放出される放射能が、どこまで広がるのか、毎回100個の風船にヘリウムガスを入れ、白木浜より返信はがきを付けて飛ばした。2010年には3回実施したが、1月には東京を縦断して千葉県まで、計5通の返信。2月には長野、埼玉、山梨で計8通、4月には滋賀、愛知、静岡方面、計7通の返信があった。過去に実施したものとあわせて日本地図の上に表記したが、予想以上に広範囲(関西、中部、東海、関東)に広がることが判明して驚いた。また直近にある滋賀県の琵琶湖は近畿の水瓶であり、淀川から大阪湾、瀬戸内へ流れ、被害は甚大である。

2.海流調査

「もんじゅ」と美浜原発の見える沖合より、防水性のはがき2000枚を放流したところ、対馬海流にのって、福井、石川、新潟、秋田、青森県より計57通の返信があり、更に太平洋側に回って茨城県からも返信があった。

3.学習講演会

フランスのダヴィッド・ボアイエさんに「ラ・アーグを中心とした放射能汚染調査」の報告をしていただいた。

結果・成果


 「もんじゅ」が事故を起こした場合、大気中に放出される放射能がどこまで広がるのか、毎回100個の風船にヘリウムガスを入れ、白木浜より返信ハガキをつけて飛ばしました。2010年には3回実施しましたが、1月には東京を縦断して千葉県まで、計5通の返信、2月には長野、埼玉、山梨へ計8通、4月には滋賀、愛知、静岡方面、計7通の返信がありました。  過去に実施したものとあわせて日本地図の上に表しましたが、予想以上に広範囲(関西、中部、東海、関東)に広がることが判明して驚きました*。又、直近にある滋賀県の琵琶湖は近畿の水瓶であり、淀川から大阪湾、瀬戸内へ流れるので被害は甚大です。  また、海流調査として、「もんじゅ」と美浜原発の見える沖合より、防水性のハガキ2000枚を放流したところ、対馬海流にのって、福井、石川、新潟、秋田、青森、北海道、さらに太平洋岸の岩手、茨城県より計76通の返信がありました。  この他に、学習講演会として、フランスのダヴィッド・ボアイエさんに「ラ・アーグを中心とした放射能汚染調査」の報告をして頂きました。  風向調査と海流調査によって、「もんじゅ」や若狭湾の原発群の事故時の放射能汚染状況が明確になりました。風と水の流れは日本の2/3に達する事が分かりました。結果をカラーリーフレットにまとめ、730名の国会議員に送付し、国や各自治体への要望に活用することができました。  今後は、福島原発事故の教訓をいかして、福井県をはじめ、風下の各府県の行政や地方議会議員に、この調査結果を伝えていきます。 *調査のまとめは、次のアドレスからダウンロードすることができます。 http://homepage3.nifty.com/skroba/2010map.pdf

その他/備考


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