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草の根市民による沖縄のジュゴン保護活動の構築



グループ名 北限のジュゴンを見守る会 研究成果発表会配布資料[pdf]
研究成果発表会配布資料[pdf]
代表者氏名 鈴木 雅子 さん
URL
助成金額 30万円

嘉陽の海

春期食み跡調査(2010年5月29-30日)

東江の食み跡(2011年2月18日)

学習会「貝世界から見た沖縄の渚のいま-崩壊する多様性」(2011年1月23日)

研究の概要

2009年12月の助成申込書から
 世界の分布の中で最も北に生息する沖縄のジュゴンはその数わずか数十頭と言われ、国の天然記念物としてまた絶滅危惧種として厳正に保護されなければならないが、米軍再編に関わる日米安保体制の中で、その最も重要な生息地に新たな米軍基地の建設という脅威に曝されている。この沖縄のジュゴンの保護のためには、再発見されてからすでに10年以上かけても有効な保護策の打てない国に任せるのではなく、地元市民が主体となって保護策を講じなければ近い将来絶滅するのは明らかである。  この調査活動では、市民自身が担って行くジュゴン保護の方策を、沖縄のジュゴンにまつわる歴史と文化および海外の保護策も参考にして検討し、具体的な中長期計画の作成をめざす。また専門家の協力を得て、現地で実行可能な調査手法により、現存するジュゴンの保護及び、生息環境の保全に向けたデータを集積するために以下の調査を行う。  加えて、市民による保護活動の地盤を作っていくための啓発活動として、一般向け食み跡観察会や学習会を開催、なおかつ積極的に地元行政へジュゴンの生息地保全を働きかける。

1)ジュゴンの生息環境を明らかにするためのジュゴンの食み跡モニタリング調査の継続。

2)保護活動の先行事例と地域文化について聞き取り、文献調査。

3)ジュゴンの保護を具体化するための中長期計画の作成。

4)持続的な調査への協力を得、また有効な保護方策の受容を可能にするために必要な地域住民の啓発活動(一般向けの食み跡観察、陸上学習会、講演会)。

5)環境マニフェスト市民の会活動などを通じた行政へのコミット

中間報告

2010年10月の中間報告から
 世界の分布の中で最も北に生息する沖縄のジュゴンはその数わずか数十頭と言われ、国の天然記念物としてまた絶滅危惧種として厳正に保護されなければならないが、米軍再編に関わる日米安保体制の中で、その最も重要な生息地に新たな米軍基地の建設という脅威に曝されている。この沖縄のジュゴンの保護のためには、再発見されてからすでに10年以上かけても有効な保護策の打てない国に任せるのではなく、地元市民が主体となって保護策を講じなければ近い将来絶滅するのは明らかである。  この調査活動では、市民自身が担って行くジュゴン保護の方策を、沖縄のジュゴンにまつわる歴史と文化および海外の保護策も参考にして検討し、具体的な中長期計画の作成をめざす。また専門家の協力を得て、現地で実行可能な調査手法により、現存するジュゴンの保護及び、生息環境の保全に向けたデータを集積するために以下の調査を行う。  加えて、市民による保護活動の地盤を作っていくための啓発活動として、一般向け食み跡観察会や学習会を開催、なおかつ積極的に地元行政へジュゴンの生息地保全を働きかける。 1)ジュゴンの生息環境を明らかにするためのジュゴンの食み跡モニタリング調査の継続 2)保護活動の先行事例と地域文化について聞き取り、文献調査 3)ジュゴンの保護を具体化するための中長期計画の作成 4)持続的な調査への協力を得、また有効な保護方策の受容を可能にするために必要な地域住民の啓発活動(一般向けの食み跡観察、陸上学習会、講演会) 5)環境マニフェスト市民の会活動などを通じた行政へのコミット

結果・成果


 世界の分布の中で最も北に生息する沖縄のジュゴンはその数わずか数十頭と言われ、国の天然記念物としてまた絶滅危惧種として厳正に保護されなければなりません。しかし、米軍再編に関わる日米安保体制の中で、その最も重要な生息地に新たな米軍基地の建設という脅威に曝されています。この沖縄のジュゴンの保護のためには、再発見されてからすでに10年以上かけても有効な保護策の打てない国に任せるのではなく、地元市民が主体となって保護策を講じなければ近い将来絶滅するのは明らかです。  この調査活動では、市民自身が担って行くジュゴン保護の方策を、沖縄のジュゴンにまつわる歴史と文化および海外の保護策も参考にして検討し、具体的な中長期計画の作成をめざしています。また専門家の協力を得て、現地で実行可能な調査手法により、現存するジュゴンの保護及び、生息環境の保全に向けたデータを集積するために以下の調査を行いました。加えて、市民による保護活動の地盤を作っていくための啓発活動として、一般向け食み跡観察会や学習会を開催し、なおかつ積極的に地元行政へジュゴンの生息地保全を働きかけています。 1)ジュゴンの生息環境を明らかにするためのジュゴンの食み跡モニタリング調査の継続 2)保護活動の先行事例と地域文化について聞き取り、文献調査 3)ジュゴンの保護を具体化するための中長期計画の作成 4)持続的な調査への協力を得、また有効な保護方策の受容を可能にするために必要な地域住民の啓発活動(一般向けの食み跡観察、陸上学習会、講演会) 5)環境マニフェスト市民の会活動などを通じた行政へのコミット  現在、沖縄のジュゴンが主たる生息域としている餌場を中心に、各箇所に適した調査の手法で継続的なモニタリング調査を行っています。  今後は、日本自然保護協会との連携調査も視野に、ジュゴンの生息環境の総体的な解明につなげ、「種の保存法」の指定種として、その「生息地保全」に向けての条件を整えて行きたいと考えています。  第一段階として、ジュゴンの生息地を持つ名護市議会においての陳情により、「国内希少野生動植物種」への指定は採択されたので、ジュゴンの食み跡調査のデータの蓄積を重ねて、該当地域が沖縄のジュゴンの個体群維持にとっていかに重要かを証明し、「生息地等保護区」への指定や、地方自治体レベルの「生物多様性地域戦略」の策定の中にジュゴン保護を位置づけたいと考えています。

その他/備考


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