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「長野県廃棄物問題白書」の編集と出版



グループ名 「長野県廃棄物問題白書」刊行委員会 2009/9/27東京での成果発表会配布資料[pdf3,973kb]
2009/9/27東京での成果発表会配布資料[pdf3,973kb]
2009/9/27東京での成果発表会配布資料[pdf3,973kb]
代表者氏名 関口 鉄夫 さん
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助成金額 20万円

研究の概要

2007年12月の助成申込書から
 長野県廃棄物問題研究会は1995年から10年以上にわたって、廃棄物処理施設をめぐるさまざまな問題に取り組み、それを抱える地域住民の交流の場として、それぞれの住民運動の理念や方法を尊重しながら、必要な情報の提供・調査への協力などの活動をしてきました。  研究会が関わった地域紛争は長野県内だけでも150ヶ所をこえ、旭川から宮古島まで全国の多くの住民運動との情報交換・協力へと発展しました。  この10年の長野県廃棄物問題研究会の活動と調査・研究の記録、住民の取り組みの成果と問題点を「長野県廃棄物問題白書」として発刊したいと考え、白書刊行委員会を設置し、編集を進めています。

中間報告

2008年9月の中間報告から
 廃棄物処理施設の計画や操業をめぐる県内各地(県外も含む)の住民の取組みを具体的な事例に沿って「廃棄物問題白書」としてまとめ出版する。 ★ 事業や事業計画に関する情報の収集、廃棄物処理施設の立地環境・被害調査など「住民のできる調査」を具体的な実践を通して紹介する、 ★ 地域の合意形成のとりくみ、事業者や行政との交渉、運動の財政の確立、調停や裁判の選択と維持など「運動の形」について具体的な実践を通して紹介する、ことを柱とした。  そのほかに「悪しき」リサイクルの破綻、公共関与の欺瞞、技術の目的と限界、わが国の制度上の問題についても、具体的な事例に沿って問題点を提起する。  住民自身の運動を通して廃棄物問題を考えることのできる本となれば幸いである。現在は、出版社と相談しながら、原稿の整理・修正、図版・写真等の整理と修正に取り組んでいる。

結果・成果

2009年5月の完了報告から
 廃棄物処理施設の計画と操業をめぐる地域の紛争は絶えません。  本書は、各地の住民運動の取り組みを通して、廃棄物行政のあり方や廃棄物処理施設の引き起こす生活環境や健康への影響をルポし、解決への道を探ります。  民間では違法な操業の継続・経営破綻による施設の放棄などが目立ち、ストック公害化する施設が増えています。市町村や広域連合の公共の施設では過大施設をもてあまし財政負担が目立つようになりました。閉鎖しても廃止できない最終処分場、操業が終了しても放置されている焼却施設も少なくありません。生活環境や健康への影響は民間・公共の区別はなく、焼却施設・破砕施設・最終処分場など予期していなかった被害が顕在化しています。  市民に押し付けるだけのリサイクルは破綻し、循環型社会形成は実態の伴わない掛け声だけのように思えます。そこで、「発生抑制」の正確な定義について提案し、本来あるべき施策に役立つことを願っています。  住民が高度な機材を使用せずに、施設の環境への影響を探る具体的な実践例も紹介しています。  本書が全国各地の廃棄物処理施設問題に苦しむ人たちにとって、問題の解決の一助となることを願っています。 【事務局補足】  白書の発行時期等がわかり次第、お知らせします。 白書の概要(全五章)

1 ごみ処理の現場で起きていること

(1)なぜ、廃棄物処理施設をめぐる紛争が絶えないのか

(2)現代の廃棄物の特徴とごみ処理技術

(3)ごみ処理施設で何が起きているのか ・長野県上山田町環境と健康に関する学術調査への取り組み・滋賀県栗東市の最終処分場問題ほか

2 何かが変わって

(1)生活環境の悪化と健康被害

(2)住民運動の理念  ・各地の住民運動から 

3 地域の合意をつくる

(1)違和感を感じて ・愛媛県今治市のスラグ撤去の取り組み・長野県飯山市の汚泥の不法投棄事件の顛末ほか

(2)事業計画と生活環境影響調査を読もう

(3)行政との交渉と地域への働きかけ

4 終わりなき住民運動

(1)被害調べる(現象から原因へ)

(2)調停と裁判 ・長野県伊那市の焼却施設操業禁止の裁判・千葉県海上町最終処分場の裁判など

(3)解決のために ・東京都町田市の最終処分場廃止のための委員会ほか

5 住民のできる環境調査 ・廃棄物を観る・水系調査・降下物の調査・生活環境と健康被害調査など

その他/備考


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