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脱原発に向けた市民の情報発信-フクロウ・FoEチャンネルの開設



グループ名 フクロウ・FoEチャンネル 研究成果発表会配布資料 [pdf]
研究成果発表会配布資料 [pdf]
代表者氏名 青木 一政 さん
URL http://fftv311.blogspot.jp/
助成金額 20万円

フクロウ・FoE チャンネルの撮影風景

第2回 日隅一雄・情報流通促進賞を受賞

研究の概要

2012年12月の助成申込書から
 福島原発事故からわずか2年にも満たないにもかかわらず、原発推進を謳う政治勢力の台頭や原子力規制委員会の再稼働に向けた諸施策の推進など、ポスト福島事故の新たな原発推進に向けた状況が生まれています。  このような状況の中で、反原発を目指す運動体はこれまで以上に多面的な活動を迫られています。被ばく最小化や健康管理問題、福島原発事故の深刻な被害実態を明らかにしてそれに向き合う課題に加えて、大飯原発停止、再稼働反対、原子力政策転換など、反原発運動の課題は極めて多面的になっています。  このような多面的な活動を推進するためには、活動主体がさまざまな課題や行動提起などをタイムリーに発信し、運動体の連携、世論構築を効率的に行うことが必要です。  近年は、Ustreamなどにより簡単な機材で動画配信ができる環境があります。これらを用いて、反原発の情報分析、解説、課題や行動提起などを配信する専門インターネットテレビチャンネルを構築します。  インターネットテレビチャンネル構築は、あくまでも効率的に告知、世論形成を行うための手段です。本事業は、反原発運動に要求されている多面的な活動を進め、反原発・脱原発への転換を確実なものとすることに主眼があります。

中間報告

2013年10月の中間報告から
 たび重なる汚染水流出事故など、福島原発事故は深刻な様相を呈しています。しかし一方で避難者は将来の見通しも不十分なままの状況に置かれ、「子ども・被災者支援法」基本方針案や「除染から帰還」の動きに見られるように、被ばく防護、事故被害者への賠償・支援も全く不十分なまま、政府、規制庁は原発再稼働への動きを強めています。  「フクロウ・FoEチャンネル」(http://fftv311.blogspot.jp/ )は、このような状況のもとで、反原発運動に求められる多面的な課題をタイムリーに捉え、市民の立場で発信し、さまざまな個人・団体の連携、世論の構築、政策転換に向けた運動を広げる手段として活動してきました。  2011年9月より開始した、市民の手によるインターネット放送「フクロウ・FoEチャンネル」は、毎週1回の放送をほぼ継続してきました。今年1 月から9月放送分では、新規制基準関連10回、子ども・被災者支援法関連5回、健康管理問題4回、福島の実情5回など合計で40回放送しています。  アーカイブ視聴も含めた視聴数は累計で1 万4965回であり、1タイトル当たり374回となります。視聴数トップは「特集21 ここが問題!原発「新安全基準」 再稼働に急ぐ原子力規制員会」(1月14日放送)935回、「特集26 つくられた放射線「安全」論 福島県県民健康管理調査の問題点 島薗進さんを迎えて」(3月5日放送)820回、「特集24 原発と生態系〜福島の鳥たちは警告する〜鳥博士・西海功さんを迎えて」(2月14日放送)727回などがあります。  今後も脱原発に関わるタイムリーな情報を発信し運動の活性化に役立てて行きたいと考えています。

結果・成果

完了報告・研究成果発表会資料より
 「フクロウ・FoE チャンネル」は2012年9月からインターネット放送を開始し、1年8カ月にわたり毎週約1 時間の特集番組を軸に放送を継続してきました。放送回数は延べ130回以上となり、アーカイブも含めた累積視聴数は約4万6000回となります。  福島原発事故から3年以上経過するなかで、原発再稼働や原発輸出の動きなどが強まっています。一方で避難者支援は拡充されるどころか早期帰還を迫られるような状況になっています。また子どもたちに甲状腺がん患者が多数見つかるなど健康管理問題も気がかりです。被ばくを最少化する取り組みも以前にもまして強化が必要です。  このような状況から、自分達でタイムリーに情報発信することで様々な課題への取り組みをより効率的に強力に進めることができるのではないかということで「フクロウ・FoEチャンネル」の放送を始めました。放送テーマの設定、取材、内容の準備、解説者、司会役、カメラ、スイッチャーなど全てが素人集団の手作りで放送しています。  放送内容も、規制基準関連18回、再稼働関連13回、秘密保護法16回、憲法12回、避難の権利・子ども被災者支援法関連9回、エネルギー基本計画7回、福島・汚染実態6回、汚染水問題4回、健康管理問題5回、原発輸出4回などと幅広いものになりました。特に、特定秘密保護法関連ではライブ中継なども含め週に2−3 回放送するなど、多くの放送をすることになりました。スタート時点では脱原発の関心からスタートしたわけですが、脱原発の課題からも秘密保護法や憲法の問題が重要な課題であることをスタッフ全員が感じたからです。  こうした取り組みが評価され、うれしいことに「第2 回 日隅一雄・情報流通促進賞」大賞を受賞することができました。(「フクロウ・FoE チャンネルによる福島原発事故の被害者支援や情報発信活動等」、受賞者:満田夏花、阪上武)  運動を進める最前線から直接発信できる「フクロウ・FoEチャンネル」は私達にとって重要な宣伝手段の一部になっています。今後とも放送を継続してより多くの人に「フクロウ・FoEチャンネル」を見ていただけるよう頑張ってゆくつもりです。

その他/備考


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