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開発事業の失敗:ベトナムクアンナム省のチャン河第二水力発電のケーススタディ



グループ名 【ベトナム】
代表者氏名 サン・ヴォ・サン さん
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助成金額 30万円

地震による影響についてBac Tra My区の住民と議論

地震によって影響を受けた地域をマッピングする様子

研究の概要


 アジア開発銀行(ADB)の融資で建設されたベトナム中部クアンナム省のチャン河第二(Song Tranh 2)水力発電所は、下流に暮らす人々の生活を脅かすとともに、少数民族カヨン族の暮らしと文化に影響を与えています。国営ベトナム電力(EVN)によって建設された同発電所は、2012年に操業予定でしたが、度重なる地震により、貯水開始が延期されています。建設にともない、カヨン族千人以上が立ち退きとなりました。伝統的に木造の高床式住居に住んでいたカヨン族の人々には、コンクリートでできた新居が提供されましたが、地震による被害もあり、多くの人が居住していません。本調査では、現地調査のほか、影響を受ける住民や地域のリーダーとのフォーカス・グループ・ディスカッション*や個別の聞きとりを行い、同発電所が人々の「文化」や「安全な暮らし」に与える影響を文書化します。また、環境影響アセスメント(EIA)プロセスにおける住民参加に関する情報を収集し、EIAとのギャップを把握した上で、なぜこのような問題が生じたのかを分析し、解決策を提案します。本研究成果は、ADBなどが融資をする開発プロジェクトのガバナンスの向上に活かしたいと考えています。 * フォーカス・グループ・ディスカッションとは、特定のテーマに関して、特定の少人数のグループによる自由なディスカッションを通じて、当該テーマ・課題の知見を深める情報収集の手法。

中間報告


結果・成果


その他/備考


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