Centre for Social Research and Development【ベトナム】 | ||
ジョイ・タン さん | ||
40万円 |
Dak Mi 水力発電所
井戸水の水位の変化を調査
ベトナムでは電気の需要に応えるために、現在899もの水力発電所の建設計画があります。人口1万人のダイホン村では、2008年にDak Mi発電所とA Vuong発電所が稼働し、4つの貯水池があります。Dak Mi発電所の稼働後まもなく、川の水量が減り、灌漑ができなくなったり、年一度の増水が起こらなくなったりしました。さらに水の使用制限や、河川を利用した水運ができなくなったという問題も起きており、生活の質の悪化が懸念されています。本調査では、特にDongPhuoc地区(358世帯)とDucTinh地区(215世帯)を対象として、水力発電所がダイホン村にもたらしている影響調査を行います。若手研究者が地元の住民とともに、ベテランの研究者にアンケート作成とデータ分析の指導を受けながら、世帯ごとの聞きとり及びアンケート調査を実施します。報告書を作成後、村でフォーラムを開催し、地元政府に提出するなど、報告書をどのように活用するかの検討を行います。また、将来水力発電所の建設が予定されている他の村のリーダーを招いてフォーラムを行い、同地区の現状から教訓を得られるように促します。報告書は、ベトナム中部の各地域共同体、地方行政府、水力発電事業者に配付する予定です。研究成果として、地域住民が問題への理解を深め、自信を持って政府と対話するようになることが期待されます。