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広島・長崎被爆70周年核のない未来を! 世界核被害者フォーラム



グループ名 世界核被害者フォーラム実行委員会 研究成果発表会配布資料[pdf]
研究成果発表会配布資料[pdf]
代表者氏名 青木克明さん/嘉指信雄さん/朝長万左男 さん
URL http://www.fwrs.info/
助成金額 70万円

11月21日(土)-23日(月)「広島・長崎被爆70周年核のない未来を! 世界核被害者フォーラム」の様子

「IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ポスター展 世界のヒバクシャ」を翻訳し、冊子としても刊行。世界50カ所の核被害を調査し報告している

研究の概要

2014年12月の助成申込書から
実施日時:2015年10月10日(土)及び11月21日(土)-23日(月) 実施会場:広島国際会議場他  2015年の広島・長崎被爆70週年に際し、ウラン採掘にはじまる核利用のあらゆる段階で核被害者が生み出され続けている被害の実態を改めて明らかにするため、核利用の根底的な廃絶と核被害者の救済を目指すため核被害者の国際的連帯を広島でつくりだす場として「世界核被害者フォーラム」を開催する。「世界放射線被害者人権憲章」をヒロシマから発表し、核利用サイクルを断つため国際的ネットワークのさらなる構築・強化を図る。 <プログラム概要 (設置セッション)> 基調講演/広島・長崎被爆者特別セッション/ 福島原発事故/反原発・反核燃料サイクルキャンペーン/核兵器禁止キャンペーン/ウラン採掘・劣化ウラン兵器禁止・核被害者支援キャンペーン/世界放射線被害者人権憲章 <海外・国内からの招聘対象> ウラン鉱山被害(インド)/ 核実験被害(太平洋諸島、米風下住民、セミパラチンスク)/ 原発事故被害(チェルノブイリ事故被害)/ 劣化ウラン弾被害(イラク)/ 被曝労働被害(チェルノブイリ事故処理)/医科学専門家/ 法律専門家 / 国際NGO組織など/ 広島・長崎原爆被害者、第五福竜丸被害者、福島原発事故被害者、反核・反原発など運動団体、法律・原発・医科学などの専門家及び一般参加者 成果の公表:各地の報告・議論をまとめた報告集(日・英)を作成する。

中間報告

2014年10月の中間報告から
 11月21日から23日の3日間に渡って広島で開催する「世界核被害者フォーラム」に向けて、これまでプレ企画として、小出裕章さん講演会「福島原発事故から4年 -核による非人道的被害を問う」(2015年3月8日)、浦田賢治さん講演会「戦後70年、ヒロシマ・ナガサキを捉え直す―「グローバル・ヒバクシャ」の視点から読む国際法と日本国憲法」(2015年5月23日)、国際シンポジウム「世界核被害者フォーラムで何を目指すか-核被害の原点から-」(2015年8月6日)などを実施して、核被害の現実と向き合い、何が根底にある問題か、核被害の救済と断絶のための行動をどう展開していくかなどを追求してきました。  世界核被害者フォーラムでは世界10ヶ国から17人の核被害者、核被害に関わる専門家、運動家を招聘します。国内からも、各分野からこれまで核の問題に深く関わってきている方たちを招き、8つのセッションにわたり報告、論議を展開します。最終日には、「世界放射線被害者人権憲章」を世界に発信する予定です。  期間中、世界50ヶ所のあらゆる種類の核被害の調査を写真とともに展示する「世界のヒバクシャポスター展」(IPPNW:核戦争防止国際医師会議・独作成)を同時開催するため、翻訳・編集作業にも取り組んでいます。翻訳は写真とともに冊子にも編集して提供する予定です。

結果・成果

完了報告・研究成果発表会資料より
 広島と長崎の反核市民団体が連帯して実行委員会を結成し、準備におよそ2 年をかけ、2015年11月21日から23日まで、『広島・長崎被曝70周年 核のない未来を! 世界核被害者フォーラム』の広島開催を実現しました。  海外からの招聘者は9カ国17人で、その内訳は、ウラン鉱山発掘現場のインド・アメリカ・オーストラリアのいずれも先住民居住地域、数千回も繰り返されてきたアメリカ・オーストラリア・中国の核実験被害地、ロシア・ウクライナのチェルノブィリ原発事故のリクビダートルや科学者、劣化ウラン被害の蔓延するイラクなど。広島で被爆して帰国した韓国人被爆者も招聘しました。IPPNW(核戦争防止国際医師会議)及びICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)共同代表のティルマン・ラフさんと、元京大原子炉実験所の小出裕章さんが基調講演を行い、第1から第5セッションまでの報告者及びコーディネーターは国内外から56人に務めていただきました。  このフォーラムでは、核開発利用のあらゆる過程でグローバルに核被害が生み出されている実態を、世界各地の核被害者や関係者、専門家たちが広島に集い報告し合うことによって、核被害の全体像を共有することを課題としました。部分的、断片的に知り得てきた核被害の実態が、被害地からの生の報告により、深刻かつ際限もなく拡がりつつあることが明らかになりました。  核開発の入り口にあたるウラン鉱山被害に始まり、核実験、核戦争、原発事故、最後に放射性廃棄物を利用する兵器・劣化ウラン兵器使用へと拡大する被害状況の報告は、放射能被害が、地球的規模でみれば、ごく一部の核権力によりもたらされており、差別と抑圧の構造により、民衆に押し付けられていることを物語りました。  また、世界50カ所に及ぶ核被害の状況を伝えるドイツIPPNW 原作の「世界のヒバクシャポスター展」を翻訳し、会場で展示しました。この展示は、116ページの翻訳冊子としても刊行しました。これは、世界に広がる核被害の規模を示すもので、その実相に光を当てるものです。  被曝の科学的研究の進展、核の軍事利用、商業利用を同時に廃絶していくための反核キャンペーン、国際的ネットワークの展開、情報センターの機能設置など多くの課題も提起されました。  フォーラムの最終日には、被ばくしない権利、生きる権利、等しく救済される権利のために「世界核被害者フォーラム 広島宣言・世界核被害者の権利憲章要綱草案」を採択し、「核と人類は共存できない」ことを世界に発信しました。

その他/備考


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