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「東電テレビ会議 -49時間の記録」英語版作成



グループ名 Our Planet-TV 研究成果発表会配布資料[pdf]
代表者氏名 白石 草 さん
URL http://www.ourplanet-tv.org/
助成金額 40万円

東電テレビ会議の映像

研究の概要

2014年12月の助成申込書から
 本プロジェクトは、東京電力・福島第一原子力発電所事故の様子を 生々しく伝える映像資料「東電テレビ会議」のうち、2011年3月12日午後11時頃から15日未明迄までの49時間を映像ドキュメントにまとめた「東電テレビ会議 -49時間の記録」の英語版を作成するものである。  すでに、日本語版は完成しており、その台本も整備されている。これらをもとに、半年かけて英語版を完成させ、海外の映画祭や研究会などでの上映をめざす。福島原子力発電所事故から5年目にあたる2016年の春、全世界で上映されることを目標とする。 【東電テレビ会議 -49時間の記録】http://www.touden49.net/

中間報告

2015年10月の中間報告から
 本プロジェクトは、東京電力・福島第一原子力発電所事故の様子を生々しく伝える映像資料「東電テレビ会議」のうち、2011年3月12日午後11時頃から15 日未明迄までの49 時間を映像ドキュメントにまとめた「東電テレビ会議 -49時間の記録」の英語版を作成するものです。  2012年夏に報道関係者のみに限定的に公開された「東電テレビ会議」は、事故の様子を生々しく伝える一級資料であり、それまで福島原発事故に抱いているイメージをすべて塗り替えるような衝撃的なものでした。多くの人、とりわけ福島など、被害の大きな地域の人に見て欲しいと思ったものの、東京電力は、細切れにしか映像を公開しておらず、事故の全体像を伝えるには不十分でした。  映画監督や劇場などと意見交換するうちに、インターネット上の細切れの映像をまとめるアイディアを着想しました。それを「東電テレビ会議 -49時間の記録」として映像ドキュメントにまとめたところ、非常に大きな反響がありました。  しかし、これらの映像は、難解な技術用語が含まれる技術者の会話が軸であり、海外のジャーナリストや研究者、活動家などに共有されることは難しいものでした。「東電テレビ会議 -49時間の記録」は、前編107分、後編99分と大変な長編ですが、生の現場の事実を英語化することにより、この福島第一原発がどのような事故だったのか、また東京電力および日本政府がどのようなオペレーションをしていたかを、世界の前で明らかにすることが可能となります。  日本が世界中に原子力を輸出し、また再稼働を図ろうとするなかで、同映像が世界に公開されることは、非常に大きな影響を与えることになると考えます。また、現在、米国では、トモダチ作戦に従事した兵士ら239 人が、東京電力およびGEや東芝などのメーカーを相手取り、損害賠償裁判を起こしていますが、そうした裁判資料としても、重要なインパクトを与えるものと考えます。  現在、原子力発電所の現場に詳しい技術者が下訳した英文を、映画的な英語表現になるよう、ブラッシュアップを重ねている段階です。福島原子力発電所事故から5年目にあたる2016年の春、全世界で上映されることを目標としています。

結果・成果

完了報告・研究成果発表会資料より
 本プロジェクトは、東京電力・福島第一原子力発電所事故の様子を生々しく伝える映像資料「東電テレビ会議」のうち、2011年3月12日午後11時頃から15日未明までの49時間を映像ドキュメントにまとめた「東電テレビ会議〜49時間の記録」の英語版を作成するものです。  これらの映像は、難解な技術用語が含まれる技術者の会話が軸であり、海外のジャーナリストや研究者、活動家などが共有するには難しいものでした。生の現場の様子を英語化することにより、福島第一原発事故がどのような事故だったのか、また東京電力および日本政府がどのようなオペレーションをしていたかを、世界に向けて明らかにすることが可能となります。  日本語版の台本をもとに半年で英語版を完成させる計画でしたが、翻訳予算を圧縮しすぎたこともあり、技術翻訳およびネイティブによる映画字幕翻訳に大幅な時間がかかり、現在も作業を継続しています。今秋、欧州で開催される国際科学ジャーナリスト会議に間に合うように作業を進めています。  この英語版を公開し海外からの圧力が高まることで、メディア関係者は東電本店などで視聴できるものの、インターネット上には公開されておらず、また、このドキュメントにも使用が許されていない多くの映像もすべて公開させたいと思います。さらに、東京電力が「音声つきの映像が存在しない」と主張している3月11日〜12日22:59までと、最も重要な15日0:06〜16日3:19までの映像についても、映像の公開・事実の解明につなげたいと考えています。

その他/備考


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