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Our Planet-TV |
2011年度緊急助成の中間報告会配付資料[PDF] 2011年度緊急助成の中間報告会配付資料[PDF] |
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白石 草 さん | |
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http://www.ourplanet-tv.org/ | |
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30万円 |
「徹底検証!テレビは原発事故をどう伝えたか?」(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1341 制作:Our PlanetTV)より
本調査研究では、福島第一原発事故を報じる(あるいは、関連情報を発信する)様々な立場のメディア(あるいは市民メディア当事者)の声を集めることで、
(1) 日本のマスメディアが抱える問題点を明らかにするとともに
(2) NPO・NGO、市民によるメディアの可能性を探りたい。
また同時に、ここまで大きな事故が起こりながらもなお、他国に比べて市民による「運動」が高まらない背景には、メディアの問題がどう関わっているのかを考察していく。
これらを詳細に検証することで、成熟した市民社会を形成させるための、今後のメディア環境の在り方について提示したい。
中間報告より
【調査研究の経過】
(1) 4月〜「20mSv問題」に限定して記事データ収集/分析
(2) 6〜10月 メディア接触と原発に関する意識調査
(3) 8〜12月 マスメディア内部で働くジャーナリストおよび発信を始めた市民らにインタビューを実施
(4) 9月9日 シンポジウム『メディアをうらむな、メディアをつくれ』を開催。木下黄太(福島第一原発を考えます)・澤井正子(原子力資料情報室)・毛利嘉孝(東京藝術大学准教授)が参加。現在のオルタナティブ・メディアの振興のきっかけともなった、アメリカ合衆国の「9.11」同時多発テロ事件から10 周年を契機に、以後のマスメディアの動きや、オルタナティブ・メディアへの期待を振り返る。福島第一原子力発電所事故をめぐる報道のあり方も検証。
(5) 10〜12月 収集データの分析
(6) 2012 年1〜3月 番組制作
(7) 2012 年3月11日に、番組「メディアは福島原発事故をどう伝えたか」を配信予定
【現在までの成果と今後の展望など】
6月に実施したメディア接触と原発に関する意識調査では、福島第一原子力発電所がメルトダウン(炉心溶融)した時期について、ネットで情報収集をしている層の正解率は60%に達していた一方で、テレビを中心に情報を得ている人の正解率は34%に過ぎませんでした。また、原発事故後、情報発信をはじめた市民のほとんどが、マスメディア、とりわけ、テレビ局への不信感から活動をスタートしています。原発事故の報道あるいはコミュニケーションをめぐって、マスメディアと市民の双方で起きている状況を把握するとともに、日本のあるべきコミュケーション(情報通信)政策について考察したい。
「2011年度緊急助成の成果発表会配付資料」をご覧ください。