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大村市西部町江川流域の水質調査および江川河口海域の生態系の把握



グループ名 三浦の自然と大村湾の環境を守る会 2009/7/26京都での成果発表会配布資料[pdf]
2009/7/26京都での成果発表会スライド[pdf]
代表者氏名 野田 智子 さん
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助成金額 20万円

棚田が開かれている川の源流、山頂部分に日量100トンの能力をもつ下水汚泥堆肥化施設

大村市西部町:2009年5月 外壁から汚泥流下

大村市西部町:2009年5月 屋外に汚泥が拡散・汚泥を公道に拡散

2008年度の導電率変動・溶存酸素率と調査地点

江川河口付近のアマモの群落

研究の概要

2007年12月の助成申込書から
 大村市西部町(三浦地域)は山頂を涵養域とした湧水と河川水に依存し農業を営んできた。閉鎖性海域である大村湾に注ぐ江川の河口では代々漁業を営む集落もある。
 しかし、平成17年末に山頂に産廃のリサイクル施設(下水汚泥の堆肥化)ができ、大気や水を介して周囲の環境に多大な悪影響を被ることが予想されるため、住民はいずれ生活ができなくなるとして激しく反対し、操業差し止めの訴訟が係属中である。
 しかし、現在、住民側が主張する汚染の予測は代々この地で農漁業を営んできた経験則に基づく一般論にすぎず、科学的知見に欠け、具現化できていないという課題がある。
 住民が自ら水質調査および河口付近の浅海域の生態系についてデータ取り、蓄積、分析を行い、地域の自然を科学的に把握すれば、住民の暮らしが水系を中心とした地域の自然に依存しており、自然環境の汚染によって暮らしが成り立たなくなることを明示できるものと考える。
 「必ず地域が汚染される」という予測の上に立つ調査研究や訴訟は、既に汚染被害が出ている場合に比べて立証が困難ではあるが、汚染や健康被害のあとでは手遅れであり、予防的な住民行動の意義は非常に重要である。
 また、リサイクルと称した類似の汚泥公害・堆肥公害は全国に例があり、同事業者による被害(先行事例)も数件顕著となっている。
今回の調査研究の結果をもって、それらの被害住民と連携をとり、「悪しきリサイクル」の阻止についても行動したいと考えている。

中間報告


結果・成果

2009年5月の完了報告から
・基金で購入した溶存酸素計で、従来項目(電気伝導、pH、水温)に溶存酸素を追加。BODの計測までを目標としていますが、器材の不足と技術の習得が課題。
・海域は、シュノーケリングによる目視調査を6回行い、藻場の状況、生物相などの概要を把握できました。

<現在起こっている問題と明らかにしたいこと>
(1)今年2月、3月にYM菌施設から70mの距離にある鈴田の里学園の井戸水が、大雨の後、緑色に濁り、飲めなくなりました。この井戸は3年前、YM菌施設建設のための造成時にはやはり、赤く濁り、飲めなくなりました。「赤」は、この付近の土が赤土なので納得ですが、今回の「緑」は原因が不明です。
(2)YM菌施設がまき散らす粉塵に問題があるとして2月に落下菌調査を実施。YM菌施設の周りを住民がシャーレをもって取り囲み、せーので開ける。5分後にシャーレを締め、回収したものを培養。施設を発生源とする粉塵と菌の拡散を把握(実施済み。専門家のコメント待ち、それ次第で今後も継続して実施するかどうか検討)。
(3)春になって、搬入量が急激に増え、他府県同型施設と同様の悪臭被害となっています。近隣住民や近接の「鈴田の里学園」は、大村市に常に苦情申し入れをしますが「臭いときは窓を閉めてください」「ガマンできなくなってから電話してください」と言われます。職員が現地に来て、はっきりとYM菌施設の臭いを嗅いでも、調査票には「鶏糞臭」と記入する始末。ガステック社の簡易検知器でアンモニアの測定をたまにしていますが、複合臭なので反応が悪い。住民が交代で人感による臭気調査を行っています。

その他/備考


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