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フィリピンの廃棄物アセスメント、ブランド監査の成功事例をプラスチック海洋汚染が深刻なインドネシアへ応用する



グループ名 Global Alliance for Incinerator Alternatives (GAIA)
代表者氏名 Ruth Anne Larracas さん
URL http://www.no-burn.org/
助成金額 5000USD=約50万円

WABAにより回収したプラスチックゴミを製造企業別に分別する

WABAにより回収したゴミを種類、企業別に分別する

研究の概要

2018年9月の助成申込書より
 海洋プラスチック汚染は海と生態系に与える深刻な脅威の一つで、2050年までにプラスチックごみが魚より多くなるとの試算も出ています。一方、各国、規制や様々な取り組みが行われていますが、十分ではありません。プラスチック業界は向こう10年でプラスチック生産を40%も増やすとしているため、このままでは、廃棄物処理システムが機能していないアジア諸国ではさらなる負荷が発生します。一方、多国籍企業は、ペナルティもなく、汚染源を作り続け、その汚染コストを外部化し、さらに悪いことに、焼却という、環境汚染を引き起こす廃棄物処理方法の適用を行政に働きかけています。
 この旧態依然の状況を変えるために、汚染の影響を受ける地域社会こそ、企業に対して自らが生み出す汚染に対して自らで責任を持つよう、働きかけていく必要があります。2017年フィリピンで、プラスチック汚染の原因を作っている企業はどこか突き止めるため「廃棄物評価とブランド監査(WABA)」を初めて実施し、汚染源企業を公表し、海外メディアにさらされる機会となりました。今回、同様の取り組みをインドネシアで行い、企業に責任ある行動を求めていきます。
 本プロジェクトでは、2019年の第1四半期に準備活動としてパートナー構築、対象地の選定などを行い、第2四半期にWABAの研修(プラスチック海洋汚染の講義、WABAツールキットの紹介、実践、コミュニケーション戦略、廃棄物処理の戦略的計画など)を提供します。参加者は、バリ島の様々な団体や、他の州や都市(メダン、スラバヤ、バンダン)のNGOスタッフ、公務員を予定しています。
 WAVAは、企業にプラスチック汚染に責任があることを明らかにするための、可視化された効果的な戦略であり、計画段階から対策をとってもらう重要なステップになると考えています。

中間報告


結果・成果

2020年最終報告より
 本調査研究では、海洋汚染の実態把握の一環として、「廃棄物評価とブランド監査(WABA)」を、インドネシアの3都市(バントゥン、グレシク、デンパサール)で地域のNGOをカウンターパートに約1週間ずつ実施しました。WABAは、対象地域から発生するゴミを収集し分析することで、ゴミの量や種類を明らかにするツールであり、これを使うことで、どのメーカーがどのくらいのゴミを発生させているかが分かります。
 今回のWABAで明らかになった各都市の上位5ブランド(ゴミのパッケージから認識できる社名の多い順)は以下の通りです。

  バンドゥン グレシク デンパサール
 1位 Gudan Garam たばこ Wings Group 消費財 Aqua ペットボトル
 2位 Indofood 食品 Unilever パーソナルケア Unilever パーソナルケア
 3位 Djarum たばこ Indofood 食品 Mayora Group 消費財
 4位Santos Jaya Abadiインスタントコーヒー Mayora Group 消費財 Ajinomoto 調味料
 5位 Unilever パーソナルケア Gudan Garam たばこSantos Jaya Abadiインスタントコーヒー
 Indofood 食品

 地元NGOによれば、発生ゴミの半分以上が生分解性のゴミ(バンドゥン 58 %、 グレシク 54%、デンパサール67%) で、 リサイクル可能なゴミ(同16%、同13.7%、同6%)も併せれば、データ上では、ゴミの適切な分別と回収により、 ゴミの半分以上が埋め立て処分ではなく、 生分解性ゴミとして地中に還るか、リサイクル施設に行き、再利用が可能になることも分かりました。この調査は、Break Free From Plasticキャンペーン(使い捨てプラスチックの使用を大幅に削減し、プラスチック汚染をなくす運動)の一環であり、インドネシアの使い捨てプラスチック製造企業に対して、パッケージのデザイン変更や、 リサイクル可能な、 あるいは生分解可能な素材に切り替えていくように求めていく際の根拠として、この調査結果が有効に活用されるものと考えています。

その他/備考


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