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これまでの助成研究・研修

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大間原子力発電所フルMOXの安全性研究



グループ名 大間原発フルMOX研究会
代表者氏名 大場 一雄 さん
URL
助成金額 100万円

研究の概要


中間報告

中間報告から
調査研究・研修の概況  大間原発フルMOX研究会の第1回公開学習会として、3月24日、刈羽村を守る会の武本和幸さんに「ABWRと原発裁判」のタイトルで柏崎刈羽原発について講演していただいた。  3月24日は、志賀原発2号機の金沢地裁判決日であり、大間原発「共有地裁判」の仙台高裁判決予定日(延期で31日に判決)であった為、相乗効果を考えて開催。翌25日には非公開で研究会を行う。  6月1日、小林圭二さんを講師に「フルMOXの危険性」を学び、内部検討を行う。  6月16日、再び武本さんを講師に第2回公開学習会を開催。電源開発の「原子炉設置許可申請書」の問題点の一つとして地震問題が提起され、7月16日に大間現地調査を行う。「申請書」記載の活断層等に疑問が生じた為、8月5〜6日には青森在住の地質研究者の松山さんに参加していただいて、再度大間現地調査を行う。  8月11日、調査結果検討の後、電源開発?に公開質問状を提出。  8月20日、調査結果の報告を兼ねて内部検討会開催。  尚、5月19日、大間原発予定地内に私有地を持ち、ログハウスを建てて反対を貫いていた熊谷あさ子さんが急逝されました。まだ68歳、残念でたまりません。ご遺族の協力も得て研究会を継続しています。

結果・成果

完了報告から
調査研究・研修結果の概要  公開学習会を4回、内部検討会を6回行いました。目的の一部である大間原発訴訟への資料、情報の提供でいえばかなりの効果があったと思っています。例えば、武本和幸さんの参加によって地震、火山について現地調査を繰り返して疑問点を質問状として提出したこと。またその結果、地元の地質研究家と検討を繰り返して、六ヶ所や東通、むつの断層問題に発展したことなどです。  これまでは年に1、2回しか自力でできなかった講師に来函していただいての学習を集中的に行なうことで、市民に知る機会を提供できました。特に2007年2月、4月、5月の公開学習会は毎回新しい参加者が増えましたし、6月には函館と現地大間町で学習会を開催することができました。原子炉設置許可が出されようとしている現在、フルMOXの実態を市民に広げる活動は不十分ではありますが、成果はあったものと思います。  その他、現地調査の継続、研究の成果を函館市への提言として発信することを継続したいと思います。 調査研究・研修の経過 2006年3月24日 第1回公開学習会 講師 武本和幸さん      25日 第1回内部検討会 講師 武本和幸さん     4月9日 「4・9反核燃の日青森市民集会」にて報告(大場)     22日 函館・「下北」から核を考える会「原発夜話」 講師 野呂美加さん    5月19日 熊谷あさ子さん逝去     20日 函館YWCA「大間現地ツアー」にてガイド(大場他)      28日 函館メンバーによる会議     6月1日 第2回内部検討会 講師 小林圭二さん      16日 第2回公開学習会 講師 武本和幸さん    7月15日 「再処理反対集会」にて報告(大場)     16日 大間現地調査      22日 ストップ大間原発道南の会第12回総会   8月5〜6日 大間現地調査      11日 電源開発?に公開質問状提出      20日 第3回内部検討会     9月3日 原子力資料情報室「下北ツアー」大間にて報告(大場)     23日 北海道教職員組合渡島支部教研集会分科会にて報告(大場)      30日 函館メンバーによる会議    10月3日 「公開質問状」に関する議員ヒアリング    14〜15日 大間現地調査    11月3日 第4回内部検討会      8日 大間原発訴訟準備会設立説明会     25日 「再処理反対秋の共同行動」にて報告(大場)     30日 函館中部高校定時制「総合学習の時間」にて報告(大場)    12月4日 「変動地理学」学習会参加(大場)      7日 大間原発訴訟準備会発足      17日 「下北半島の断層」学習会参加(林) 2007年1月10日 第5回内部検討会    2月17日 第3回公開学習会 講師 平野良一さん    3月3日 「下北半島の断層」学習会参加(林)     4月3日 第6回内部検討会       6日 第4回公開学習会 講師 小出裕章さん      30日 函館メンバーによる会議 調査研究・研修の成果  ・公開学習会、内部検討会   「柏崎刈羽6・7号機ABWR原子炉の事故、トラブルの実態」(武本和幸さん)   「フルMOXの危険性は何か」(小林圭二さん)   「新たな耐震指針の問題点とフルMOX」(武本和幸さん)   「ABWR炉の危険性」(上澤千尋さん)   「核燃サイクル政策と大間原発」(平野良一さん)   「大間原発?破滅への道」(小出裕章さん)    ・現地調査   2006年7月16日、8月5〜6日に大間原発建設予定地及び周辺地域の地質、断層調査を行った。   また、10月14〜15日に再度確認調査を行なった。   2007年3月30〜31日には、付け替え国道共用開始(4月1日より)によって従来の通路が通行できなくなるため、現地にて現況の確認を行なった。

その他/備考

対外的な発表実績
 ・函館市商工観光部工業課長外2名に提言(07.02.07)  ・函館市商工観光部工業課長に提言(07.04.17)  ・函館市議会議員議会質問への助言(07.03.07)  ・公開学習会 武本和幸さん、平野良一さん、小出裕章さん  ・北海道教職員組合教研集会分科会  ・函館中部高校定時制「総合学習の時間」 今後の展望  研究開始直後の2006年5月に、大間現地で土地を売らずに反対を貫いていた熊谷あさ子さんが急逝されたのは精神的にも大きな痛手でした。その遺志を継ぐご遺族の協力を得て現地調査を続けられましたので、今後も地質や断層の調査、検証を行い情報を公開し周知をはかりたいと考えます。  更に、2006年10月の耐震指針の改定や、2007年3月各電力会社の事故の隠蔽、データ隠しなどの発覚では、ABWR炉でも制御棒の脱落が明らかになったことによって、大間原発のフルMOXの安全性についての研究の重要性が増していると思います。更にデータを収集し情報公開等で資料を集めて研究を継続し、定期的な報告の機会も考慮してゆきたいと考えています。

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