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脱石炭に向けてローカルガバナンスを強化する市民科学:インド北東部のチャンキ先住民族コミュニティの挑戦



グループ名
代表者氏名 M Tongpang Longchar さん
URL
助成金額 USD5,000=50万円

チャンキ先住民族が暮らす山間部

森林地帯で行われる採炭事業

研究の概要

2022年9月助成申込書より
インド北東部のナガランド州に住むチャンキ族は、アオ・ナガ系の先住民族である。このコミュニティは、インド・ビルマの生物多様性ホットスポットに位置し、世界でもトップ10に入る生物多様性の豊かな環境に恵まれています。2つの大河といくつもの支流が流れ、水、森林、土地などの豊かな環境と自然資源を有し、コミュニティに暮らす人々の生活の基盤となっています。チベット語族に属するチャンキ族は、物理的、社会文化的、政治経済的にインド主流社会とは長い間孤立してきました。しかし、近年、天然資源の開発などで、外部から開発の波が押し寄せています。
最も懸念されるのは石炭採掘で、特に森林地帯で行われる採炭が、水質悪化や土壌汚染、鉱山労働者含む住民の健康リスクに繋がっています。鉱山の多くはコミュニティ内に所有者がいて、彼らは採炭事業から利益を得ていますが、外部の人間によって、採掘に必要な機材や設備が提供されたり、労働者の手配が行われたりするため、全て、コミュニティ外の人間によって支配されています。そして、鉱山の所有者は多額の負債を抱える一方、石炭価格に対する交渉力はほとんどありません。この結果、伝統的に平等を重んじるチャンキ・コミュニティに経済格差が生まれたのです。つまり、鉱業活動は全体としてコミュニティの利益にはならず、むしろ、持続不可能な資源採掘を外部の人間にますます依存する悪循環が起きるようになっているのです。

こうした状況から、チャンキコミュニティの議会は2018年に、2021年8月末までに石炭採掘を禁止する宣言をしました。しかし、採掘は現在も続けられています。一部の住民は採掘活動に強く反対しており、事業活動を停止するためには対立的な手段に訴える可能性があり、もしそうなれば、いがみあいや内部対立が起きるかもしれません。

本研究では、搾取的な鉱山活動を終わらせ、コミュニティの自然・社会環境を守るため、コミュニティに詳細な情報を提供して情報格差を埋め、非対立的な方法で解決策を導き出すことを目的としています。そのためには、地域住民が自らのイニシアティブで課題に取り組むことができるよう、女性や若者などを中心としながら伝統的な知識と科学的な手法を用いて、様々な視点から調査を行っていきます。なお、本プロジェクトのために、アジア先住民若者オンラインプラットフォーム(AIYES)を立ち上げました。

中間報告


結果・成果


その他/備考


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