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タイ メコン川流域コミュニティと市民科学の強化:タイ・バーングム/ラオス・サラワン水力発電ダムがメコン川の魚類、地域の生態系やコミュニティの生計手段にもたらす影響評価



グループ名 The Mekong Butterfly
代表者氏名 さん
URL https://th.boell.org/en/person/mekong-butterfly
助成金額 5,000USD=約67万円

住民を集めた市民科学ワークショップの様子1

住民を集めた市民科学ワークショップの様子2

研究の概要

2022年9月の助成申込書より
国際河川のメコン川には、多くのダムが建設されています。2008年以降、タイはバーングム水力発電ダム計画(ラオスとタイの国境にあるメコン川下流の13のカスケードダムの1つ)の環境影響評価(EIA)を行ってきました。ラオス側も同様の調査を進め、一時、中断した時期はあったものの、近年、同ダムをサラワン水力発電ダムと名称変更して再開し、新たなEIAを実施しています。 2019年に稼働したラオスのサイヤブリダムについて先行調査をしたところ、メコンの生態系や下流域のコミュニティの生活に影響を与えてきたことが分かってきました。そこで私たちは、地元パートナー、学術関係者、被災コミュニティとともに、ダム建設地周辺にある5つの地域(タイ国ウボンラチャタニ県のサムロン、ドンナー、パクラー、カーンタークウィアン、タムイ)の地元住民との共同で、バンクム/サラワンダム開発のプロセスと同ダムのEIA報告書を調べ、それらが説明責任を果たし、透明性があり、かつ信頼できるデータに基づいた意思決定に基づいているかについて、私たちが市民が行う調査結果と比較していくことにしました。 調査方法は、影響地の住民がメコン川流域の生態系、生物の形状や構造、植物、魚や水生動物、彼らの生活や経済的価値などに関する知識を自分たちで集めるという市民科学の手法を使い、フォーカス・グループ・ミーティング、フィールド調査などを用いて、調査を行っていきます。また、影響地域のコミュニティ同士の会議を開催し、生態学の専門家や人類学者などの支援を受けて、データの要約と分析を行い、外部に提示できるように信頼性を高めていきます。最後に、成果を報告書にまとめ、メコン川の水力発電ダムの建設によってコミュニティが受けた資源と経済的損失を示し、関係機関や一般市民に発表することを目標としています。

中間報告


結果・成果


その他/備考


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