市民科学研究成果発表会(9/27 東京にて)
日時:2009年9月27日(日)10:00〜18:00
場所:JICA地球ひろば 講堂
9/27(日)に、東京広尾のJICA地球ひろばにて、昨年度助成の成果発表会を実施しました。
会場には、75名の参加があり、国内枠の助成研究・研修の報告13件と、アジア枠の助成先 Ban Toxics!から、日本の水銀輸出の禁止を訴える緊急アピールが行われました。
今回の成果発表会でも、参加者のみなさんをまじえた、活発な議論が行われ、助成先の皆さんにとっても、今後の活動の参考になる具体的なアドバイスが寄せられました。
今回の成果発表会では、事務局の不手際で、プレゼン用のスライドがスムーズに表示されず、大幅に時間をロスしてしまったこともあり、これについては大きな反省材料として残りました。
一方で、助成先の皆さんの発表についても、研究のねらいや成果をどのように伝えるか、という事前準備が十分ではなかったように思いました。限られた時間で要領よく説明するには、「技術」が必要です。助成先に対して、発表がうまくできるように高木基金側からサポートをする必要があるのではないか、といった意見も、アンケートの中で寄せられました。
せっかく調査研究で期待したような成果が得られたとしても、それをきちんと社会に伝えられなければ、市民科学としては、不十分なのだと思います。伝える技術、発表する技術を高めるための取り組みも、今後考えていきたいと思っています。
それにしても、このような場で、お互いに顔を見ながら、意見交換ができるということの大切さをあらためて感じました。高木基金では、助成金を出すだけでなく、その後の発表会の開催や報告集の発行などに意識的にお金や時間をかけています。おそらく、他の助成団体等と比べても、その部分にかける予算や時間、事務局のエネルギーの割合は、かなり大きいと思います。助成先の皆さんにも、負担(?)をかけているかもしれませんが、それが高木基金の持ち味だと思っていますので、これからもしっかり取り組んでいきたいと思います。
↓当日の様子です↓
下記は、開催前の案内ですが、参考までにご覧下さい。
高木基金は、核や原子力の問題を在野の立場から批判的に研究し、2000年に亡くなった高木仁三郎の遺志によって設立され、仁三郎の遺産と、基金の主旨に共鳴する一般の方からの会費・寄付を財源として、「市民科学」を志す市民やグループへの調査研究・研修を助成しています。
この成果発表会では、2008年度に高木基金の助成を受けて実施された調査研究・研修の成果を広く一般のみなさんに報告します。研究の分野は多岐にわたりますが、いずれも市民社会に大きな影響を及ぼす問題でありながら、行政や一般の研究者が取り上げないものを、普通の市民や市民のグループが地道に調査・研究しているものです。
ぜひ多くの方に参加していただき、研究の成果に対するご意見やご助言などをお聞かせいただくなかで、研究成果を深める場としたいと思います。
成果報告会の開催概要
発表のプログラムはこちら
●日 時 :2009年 9月 27日(日)
開会 10:00 (開場 9:45)
終了 18:00 (予定)
●場 所 :JICA地球ひろば 講堂
東京都渋谷区広尾4-2-24
東京メトロ日比谷線広尾駅 3番出口からすぐ
●参加費:1,000円(資料代)
●申込み:当日参加も可能ですが、資料準備のため、
9月23日(水)までにE-mailかFaxでお申し込み下さい。
TEL/FAX:03-3358-7064
E-mail:info@takagifund.org
●会場案内図